ピアノ修理

長年使われていなかったピアノでも細かな部分までしっかりと修理を施すことで、弾き心地 ・音色ともに見違えるほどに蘇ります。

木口替え……25,000円+税より

 鍵盤の手前側側面を木口(こぐち)といいます。この部分は経年とともに汚れたり劣化して反ったりします。このように汚れたり反ったりした木口を張り替えてあげる作業です。
写真のピアノはクリーニングを同時に行ったものですので、蝶番や本体などほかの部分もきれいになっています。

スプリングコード替え……30,000円+税より

 鍵盤を押して離したときにもとに戻す役割をする部分です(ハンマーの部分)。コードが劣化して茶色に変色し、切れてスプリングがはねてしまいます。スプリング自体が劣化してさえいなければスプリングは交換せずにコードのみを取り替えます。下の写真の白い紐状の部分が新しく交換されたコードです。

フロントクロス/バランスクロス替え……各25,000円+税より

 鍵盤のパーツは表に出ている白(または黒)の部分からピアノ本体の奥へ伸びており、アップライトピアノの場合、その長さはおよそ30cmです。このパーツの手前下部と中央付近上部に穴が開けてあり、その中に赤いクロスが張られています。手前側の穴に張られたクロスをフロントクロス、中央付近の穴に張られたクロスをバランスクロスといいます。写真の作業はバランスクロスの張り替えです。
バランスクロスが張られた穴にはバランスピンというパーツが差し込まれて支点となり、鍵盤が梃子(てこ)の運動をします。梃子運動をした鍵盤のパーツは奥側でハンマーというパーツを動かし、ハンマーが弦をたたいて音を出しています。この一連の動作が繰り返されていくうちに、穴の中のクロスが摩耗していきます。クロスが削れていくと鍵盤がグラグラしたり、横の鍵盤に当たってしまったりするため、新しいクロスに張り替えてあげる必要があります。
写真の張り替え作業は向かって左側のバランスクロスのみを張り替えているところです。作業前の画像を見ると、左のクロスの中央が摩耗して白い部分が出てしまっています。真ん中の画像は新しく張り替えたクロスをしっかり接着させるために特殊な工具を使って圧をかける途中行程です。接着できたら側面からはみ出している部分をカットして、完成です。

ピアノの塗装

【部分塗装】

 長年使用していなかったピアノで、塗装面に艶がなくなってきたり、傷・ひび割れ等がある場合、部分別に塗装を施しきれいに仕上げます。
鍵盤蓋にものを落としてできてしまった傷を直したい時などにもおすすめです。

【全塗装】

 「長年使用してきた愛着のあるピアノを再び輝かせたい」、そんなご要望にピッタリなのが全塗装です。ピアノを部品ごとに分解し、パーツひとつひとつに塗装を施します。木目のピアノなどで、日光に当たり色が薄くなってしまったり木目がぼやけてしまった場合にも再塗装することによって蘇ります。黒いピアノの場合も失った輝きを取り戻せます。

オーバーホールのご案内

ピアノの白羽楽器では、ピアノを部品単位まで分解し、清掃・修理・部品交換・調整を行う、「オーバーホール」も実施しております。オーバーホールのページでは、実際にオーバーホール作業を行った記録を写真とともにご紹介しています。ぜひご覧ください。
お問い合わせは【TEL 053-464-3015】 担当 彦坂・酒井まで、お気軽に。

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